学びのガイダンス2022オンラインステージ

個々の学問領域では補えない現代社会の複雑な問題に対し、諸科学を総合化して問題の本質をとらえ、解決の方法を探る学科群だ。

●総合的・学際的な研究を展開する個性的な学科群

教養・総合科学関係

　教養・総合科学系統とは？

文理融合で、現代的なテーマに取り組む
　人文・社会・自然のすべての科学分野にわたり総合的、学際的な研究を展開するのが教養学科だ。研究対象はきわめて広範囲にわたっており、多彩な専攻・コースを設置して対応している。カリキュラムは選択の幅が広く、自由な選択によって独自の視点から研究を展開できるように配慮している点が特色だ。また、アーツ・サイエンス学科、リベラルアーツ学科なども設置されている。
　最近になって急増しているのが国際教養学科やグローバル教養学科で、多元的な視点、論理的思考を養うことに重点をおいたリベラルアーツ教育を展開。英語力の強化を図り、ほぼすべての講義を英語で行うほか、在学中に長期の海外留学を実施するのが特色だ。外国人留学生と肩を並べる授業も多く、ディスカッションやグループワークを通じてグローバルな視点や国際感覚が養えるのも魅力。
　一方、文系・理系といった通常の枠組みでは分類できない多様な学科も多数登場してきた。現代社会における人の生き方、学び方、働き方の多様化という新しいニーズに対応し、人々の自律的なキャリアの設計と形成、そのための学習や能力開発を支援する力を養うキャリアデザイン学科やキャリア形成学科などが設置されている。また、文理融合型で問題解決型環境スペシャリストを養成する学科として、環境科学科、環境情報学科、環境創生学科などが設置されている。
　このほかグローバルスタディーズ学科、不動産学科、危機管理学科、安全マネジメント学科などユニークな学科も設置されている。

諸科学を総合化して現代社会の問題に迫る

　教養学部は人文科学、社会科学、自然科学の諸科学にまたがる分野を学びの対象にしているが、最近は、国際学部と教養学部をミックスした内容の国際教養学部が相次いで設置され、語学教育にも重点をおいたリベラルアーツ教育を展開している。また、文理融合をめざした学際的な学部として総合科学部がおかれている。このほか、人間と社会、文化、環境との関係など、特定分野への視野を持ちながら総合的な教養を学ぶタイプの学部もこの系統に含まれている。

就職先●専攻分野により多方面に対応

　進出分野は実に多彩。幅広い教養と判断力が身につき、官公庁から民間企業まで対応できる。