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進学の基礎知識

教育系統とは?

教育の本質や目的などを理論的に学ぶ教育学系、教員養成を主目的とする教員養成系がある。時代の変化に敏感に対応した内容が特徴。

●真に生きる力を授ける資質と能力を持つ教育者を養成

教育学関係

人間形成の本質を追究し教育の方法を探る
 理論と実践の両面から人間形成の問題を探究していくのが教育学系の学科だ。大別して教育の原理や制度を学ぶ分野と、子どもの心理や発達形成を学ぶ分野がある。
 前者では教育学科が中心となるが、国立大と私立大とでは色合いがかなり異なる。国立大の場合は、教育科学科、総合教育科学科などと称するケースもあるが、いずれも教育の目的・制度や、指導・教育内容など、教育の本質を探る教育学がカリキュラムの中心となる。これに対して私立大の場合は、教育学の研究のほかに、小学校や幼稚園の教員養成を主眼としており、教員養成の色合いも濃い。このほか、教育文化学科、人間教育学科などがある。
 子どもの心理や発達形成を学ぶ分野で中心となるのは児童教育学科で、数多くの私立大におかれている。人間形成の最も重要な時期とされる幼児期や児童期における教育の理論と技術を学ぶ学科である。ほかに幼児教育学科、初等教育学科、子ども教育学科、子ども発達学科、人間形成学科などさまざまな学科があり、幼稚園教諭、小学校教諭の免許や、保育士の資格取得をめざしている。

学校教育を支える優秀な教員を養成

 教育系統とは?

教員養成関係
 教員養成関係の各課程の目的は、文字どおり学校教育の教員を養成すること。学科ではなく〝課程〟とし、かつては対象とする学校や教員免許の種類別に、幼稚園教員養成課程、小学校教員養成課程、中学校教員養成課程、養護学校教員養成課程などがおかれていた。しかし、近年は幼児から小学生や中学生までの発達過程を統一的に理解できる教員の養成をめざして学校教育教員養成課程、学校教育課程といった課程や、初等教育教員養成課程、中等教育教員養成課程に統合・再編。幼児期から青年期までの成長や発達の全体を視野に入れて、総合的な教育のあり方や方法を探るようになった。また、養護学校教員養成課程や障害児教育教員養成課程は、特別支援学校教員養成課程や特別支援教育教員養成課程に再編された。このほか、保健室にいて児童や生徒の健康管理や保健指導を行う養護教諭を養成する養護教諭養成課程や養護教育教員養成課程がおかれている。
 中心となるのは学校教育教員養成課程、学校教育課程など小学校と中学校の教員養成をめざした課程で、すべての都道府県の国立大にある教員養成系の学部におかれている。卒業すると小学校教員免許や中学校教員免許(教科別)が取得でき、都道府県や政令市などが行う教員採用試験に合格すれば公立学校の教員として活躍できる。

総合教育・生涯学習関係

学校教育を超えた教育・文化の担い手を育成
 生涯学習など地域の社会教育の指導者や、さまざまな活動をコーディネートできる専門家やリーダーの養成をめざした課程が多数設置されていたが、最近は教員需要の高まりから教員養成部門に再編され、教育支援課程、教育支援専門職養成課程、教育協働学科などがおかれるだけになった。

体育学関係

学校や社会体育分野で活躍する指導者を養成
 学校体育の指導者、アスリート(競技者)やその指導者の養成が体育学科の目的である。スポーツ学科、スポーツ科学科、武道学科などもあるが、いずれも優れた運動能力と、スポーツ・体育・健康に関する科学的知識を修得させている。また、所属している学生自身がハイレベルなアスリートで、大学体育会の部活動に入っているケースも少なくない。
 近年は社会状況を反映して、健康を冠した健康学科、健康体育学科、健康スポーツ学科、スポーツ健康学科、スポーツ健康科学科、人間健康学科などが増加している。また、生涯スポーツ学科、スポーツ医科学科、スポーツウエルネス学科、スポーツ・レジャーマネジメント学科など多彩な学科がおかれている。

教育学を研究する学部と教員を養成する学部の2種類

 教育系統の中心は教育学部だが、内容面から2種類に分かれる。一つは教育の本質や目的、教育制度や教育行政といった大きな視野から教育を理論的、学問的に追究する教育学部。もう一つは学校教員を養成することを主目的とした教育学部で、教員養成学部とも呼ばれている。
 前者は、現代社会が抱える教育の諸問題を総合的、体系的に把握し、その解決を具体的に推進できる人材の養成をめざしている。後者は、学科制でなく課程制をとっているのが特徴で、学校教育教員養成課程、学校教育課程、初等教育教員養成課程、中等教育教員養成課程、特別支援教育教員養成課程、養護教諭養成課程など全国の国立大とごく一部の私立大におかれている。
 このほか、体育学部スポーツ科学部には、学校体育や社会体育の指導者養成のほか、アスリートやスポーツコーチ、スポーツトレーナーなどの養成をめざす学科や、人々の健康作りに貢献する人材の養成をめざす学科などがおかれている。

就職先●公立学校教員のほか一般企業にも幅広く進出

 教育学関係の学科は幅広い分野に就職しているが、社会教育主事や公務員などになる者もいる。教員養成関係の課程は、公立学校の教員になる者が多い。少子化の影響で教員需要は落ち込んでいたが、最近は都市部を中心に需要が拡大傾向にある。体育学関係の学科は、学校体育の教員や社会体育の指導者など。いずれも一般企業への就職も多い。

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