学びのガイダンス2022オンラインステージ

衣・食・住から生活文化・福祉まで、生活全般にわたる広い領域に関するテーマを科学的に研究する生活科学科が中心だ。

●環境、健康、福祉などさまざまな分野へ展開

家政・生活科学関係

人間生活全般を対象に科学的視点から研究
　家政学は、生活全般を教育・研究し、生活の向上に役立てようとする学問である。学科としては家政学科、生活科学科、生活文化学科、生活環境学科、生活デザイン学科などがある。
　家政学科などは対象とする分野が広いため、分野別にいくつかの専攻やコースを設けて教育を行う大学もある。

食物学関係

正しい食生活のあり方を科学的に検証
　「食」に的を絞った分野で、食物栄養学科、食物学科、管理栄養学科などがあり、正しい食生活、食と栄養、食と健康との関わりについて、さまざまな角度から学ぶ。卒業すると栄養士の免許が取得でき、管理栄養士国家試験の受験資格が取得できる。

被服学関係

製作実技とともに科学的な理論研究を行う
　人間の衣服を科学的な視点から研究する分野で、被服学科のほかに、服飾学科、服飾美術学科などがある。

住居学関係

快適な住環境を考える
　「住」に焦点を当てた分野で、住居学科、居住環境学科、住環境学科などがある。

児童学関係

子どもの発達を研究し、保育・教育者を養成
　児童学科、子ども学科、こども学科などがあり、子どもを取り巻く課題を、子どもの視点に立って解決する方法を探究する。

衣・食・住に始まり、人間の生活実践を追究

　家政学部が伝統的な学部で、女子大を中心に数多く設置されている。しかし、近年は衣・食・住にわたって合理性と科学性とが追究されるようになったため、生活科学部が現代的な「顔」として登場。人間の生活のための実践科学という色合いを濃くしている。
　また最近では、生活環境学部、人間生活学部、現代生活学部、健康福祉学部など、さらにイメージを変える新しい学部が誕生している。

就職先●幅広い業種に進出、栄養士、保育士などの専門職も

　実践的内容を学ぶため、卒業後は活躍の場が広い。栄養士、管理栄養士、衣料管理士、保育士などの資格や免許を生かしての就職も多い。