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進学の基礎知識

理学系統とは?

さまざまな自然現象を理論的に掘り下げ、真理を解き明かす学問が中心だが、最近は最先端科学に対応した学科も増えている。

●理学・工学の融合、学際領域の拡大が進む

数学関係

理学系統とは?

科学技術の飛躍的発展に重要な役割を演じる
数学科が代表的だが、数理科学科などと称するケースもある。いずれも高校までの数学の知識を深く掘り下げ、一般化、抽象化して、数理のさまざまな法則を明らかにすることを目標とした教育と研究を行っている。カリキュラムは、代数学、幾何学、解析学、確率論などが中心である。
数学は、現代科学の基礎を支えてきた伝統的学問形態である。また同時に、近年のコンピューターの発展を支えているため、従来の数学科を改組・拡充し、「数理情報科学」「情報科学」「情報数理学」といった言葉を含む学科や、情報科学科、情報学科などを開設するケースが増えている。

物理学関係

多様な物質などの諸性質を明らかにする
物理学分野においても、応用面や学際面の教育・研究にウエートがおかれる傾向にある。従来の物理学科を改組・拡充し、物理科学科、応用物理学科などの学科が相次いで開設されているのはそのためだ。また、地球物理学や天文学も物理学と密接な関係があるため、宇宙地球物理学科、地球惑星物理学科、天文学科も物理学関係に含まれる。物理学は現代科学の基礎を支える重要な学問の一つであり、新しい法則の発見や応用、新しい「物」の発明をめざして幅広い分野における教育・研究が展開されている。大別して、理論物理学と実験物理学の2分野がある。

化学関係

基礎化学の進歩が支える化学工業の発展
ひと口に化学といっても分野は多彩で、有機化学、無機化学、生化学、物理化学などがある。こうした化学の基礎研究や教育に取り組むのが化学科だ。最近は既存の物質を対象とするだけでなく、望みどおりの新しい物質を創出する分野にも期待と注目が集まっている。そのためには伝統的な化学の手法に加えて、物理学や生物学をはじめ、境界領域の知識や手法も必要とされる。化学・生命化学科などがそうだが、従来の化学科においても学際領域を意識したカリキュラムを組む大学が増えている。

地学関係

地質学・鉱物学を中心に地球科学を学ぶ
地学関係の学科では、地球環境や地球資源、地球と生命との関わりに重点をおく傾向が強まり、学科の改組・改編がしきりに行われている。
地質学、鉱物学、岩石学が研究のメインだが、地球の表面のみならず、地球の深部から太陽系にまで対象を広げ、環境問題も含めて総合的に地球のシステムを解明しようと、地球科学科、地球学科、地球圏科学科、地球圏システム科学科、地球環境学科など「地球」「環境」などの言葉を含む新しい学科が次々と誕生している。

生物学関係

多彩な研究テーマを持つ魅力の学科群
生物学関係の基幹をなす生物学科では、動物学と植物学を柱とした教育・研究が行われている。研究にあたっては生物学的手法がメインとなるのはもちろんだが、最近は物理学、工学、化学、経済学的な手法も取り入れて、新物質の開発やバイオテクノロジーにも取り組む傾向が強くなった。
生物分子科学科、生物化学科、生物科学科、生体制御学科、分子生物学科などでは、特に学際領域に重点をおいた教育・研究に取り組んでいる。

その他

遺伝子やバイオなど最先端研究に触れる
科学の進歩に伴い、学問の境界部分が複雑にクロスオーバーしたり融合したりして、新たな学問分野が生まれつつある。最近は、こうした傾向に対応した学科が相次いで開設されている。新分野の学科には、「自然」「物質」「生命」「環境」などを学科名に冠したものが多くある。いずれも最先端科学に対応した内容だ。
また、従来からある学科のなかにも、理学科、基礎理学科などのように、学科名から明らかに対象としていることがわかるものもある。

さまざまな切り口から自然現象の真理を解明

この系統では、純粋科学や基礎科学の分野を研究対象としており、自然現象を理論的に掘り下げて真理を解き明かしていく。そして新しい事実を発見し、新しい理論を生み出していく。こうした新しい事実や理論をどのように応用するかを考えるのが、工学などの応用科学だ。しかし、基礎があってこそ応用があるわけで、自然科学系の土台をなす理学の重要性はますます高まってきている。
理学系統の中心となる学部は理学部だ。数学、物理学、化学、生物学などを基礎から最先端理論まで教育しているが、理学と工学の境界領域や学際領域といわれる分野にも対応した形の理工学部も多く開設されている。また、情報科学を土台とした情報科学部総合情報学部、それに環境を冠した学部なども誕生している。
最近は、学問の高度化、多様化、学際化に伴い学ぶべき内容があまりにも増加したことから、多くの大学で大学院修士課程までの6年一貫教育を実施。学部では基礎的なことを中心に履修し、大学院でそれらをさらに深めていく。また、細分化した学科では高度化や学際化に対応できないため、学科を統合・改組し、基礎的部分を共通して学んだあと、専攻やコースに分かれて専門分野を究めるケースも増えている。

就職先●大学院進学が多いが、就職は情報関連など多彩

情報産業をはじめ、製造業、サービス業、金融・保険業など就職先は多彩だ。研究職として就職するには大学院進学が最低条件で、多くの者が大学院に進学する。

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